作品

18.Bouquet

竣工年 2025年7月
所在地 神奈川県藤沢市
用途 店舗
延床 48㎡
施工 株式会社with design、Hutte design合同会社、SAZANAMI COFFEEのお客さま
撮影 Hideyuki Akata

藤沢駅近くの繁華街に雑貨屋をデザインした。T字路の交差点に面する立地で既存建築が道路側はほぼガラス面という好立地を生かし、商品はもちろん空間全体を道行く人に訴求できるかを意識し主に下記の三点を意識しデザインを行った。

① 平面構成として、ディスプレイスペースを一つは道路に沿って、もう一つは交差点に対面させ平面的にL字型の配置とし、さらに可動什器をL字の空いたスペースに並べて外からの視線を受け止めるようにしている。

② ディスプレイは雛飾りのようなひな壇型の造作とした。ひな壇の断面形状は棚と背板がジグザグと折れることで上下の区別がなくシームレスにつながるゆえに棚でもありステージのような演出性をひな壇はもっていると思う。その什器にレジカウンターや店舗とバックヤードの間仕切壁としての機能を与え、役割や意味を拡張させることでこの空間における主役としての存在感を持たせた。そして白いタイルや木をカットしタイル状にした仕上げを身にまといアイテムを引き立たせつつも造作自体にさりげない存在感をもたせている。また、タイルのモジュールと合わせた箱を用意し、推したい商品を少し高い位置で展示したり数個を並べてちょっとしたポップアップ展示を作ったりと柔軟さと変化するディスプレイとした。

③ 約50年前の鉄骨造ながらも木造のような雰囲気の既存躯体を感じられるようになるべく既存を生かしつつ新規で作る壁は真壁のような柱や鴨井などをつけ既存との調和をはかった。

本案件は弊社が2022年にデザインしたSAZANAMI COFFEEのオーナーからの依頼である。タイルなどの仕上げ工事はそのSAZANAMI COFFEEのオーナーやお客様と一緒に施工した。藤沢や湘南の人が作ったひな壇什器に娘の健やかな成長を願ってひな人形を飾るよう一つずつ商品を丁寧にディスプレイする… いわば藤沢の『ひな壇』として成長しこの街に大きな存在になることを願って…